フランソワ=グザヴィエ・ロト / ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、夜想曲

商品説明/ITEM DETAIL

詳細

CD(51’06)
クロード・ドビュッシー(1862-1918)
牧神の午後への前奏曲
バレエ音楽『遊戯』
夜想曲【雲/ 祭/シレーヌ*】

フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)レ・シエクル
ジュフロワ・ジュルダン(指揮)* レ・クリ・ド・パリ室内合唱団*
マリオン・ラリンクール(フルート)
録音:2018年1月/フィルハーモニー・ド・パリ

DVD(52’32)
クロード・ドビュッシー(1862-1918)
民謡の主題によるスコットランド行進曲
バレエ音楽『遊戯』
夜想曲【雲/ 祭/シレーヌ*】

フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)レ・シエクル
エクトル・エリエル・マルケス(指揮)* グラナダ市管弦楽団合唱団*
収録:2018年6月 第67回グラナダ国際音楽と舞踊祭、カール五世宮殿、アルハンブラ(ライヴ)

★ハルモニア・ムンディが2018年のドビュッシー没後100年後記念したシリーズの一環として発売されたロトとレ・シエクルによる管弦楽作品集。このアルバムに収録されている3篇のうち、「牧神の午後への前奏曲」と「遊戯」はニジンスキーの振付でディアギレフのロシア・バレエ団により初演されたもので、ロトの「ペトルーシュカ」「春の祭典」「ダフニスとクロエ」の系譜上の作品となっています。また「夜想曲」はバレエ作品ではありませんが、初期の「牧神」と後期の「遊戯」の中間に位置するものとして、作風の変遷を実感させてくれるようになっています。「牧神の午後への前奏曲」は、ピリオド楽器による録音もありますが、ロトとレ・シエクルは格が違います。エラールのハープの繊細な音色、ノンヴィブラートのフルートの不思議な響きいずれも超新鮮。それでありながら潤いと香りにも欠けていません。「夜想曲」の「雲」は、ノンヴィブラート奏法でどこか雅楽のような響きを感じさせます。また「祭」は驚くほど強烈で大きな演奏で過去の巨匠の解釈を彷彿させます。そしてレ・クリ・ド・パリの女声合唱が入る「シレーヌ」の、この世のものとは思えぬ世界こそドビュッシーが思い描いていた音と目から鱗が落ちます。ドビュッシー晩年の「遊戯」は1913年にパリで初演され物議を醸しましたが、2週間後に同じ団体がストラヴィンスキーの「春の祭典」を初演、一大スキャンダルとなったため不遇な扱いを受けてきました。ドビュッシー後期の前衛的で実験的な手法が難解と思われがちですが、ロトとレ・シエクルは、この作品が実はとんでもないエロ音楽であることを認識させてくれます。ロトの演奏はますます精緻になり才気煥発。歴史的な意義はもちろんながら、切れの良いリズムとスピード感など驚くほど魅力的な演奏を繰り広げています。

◆レコード芸術 2019年5月号 特選盤
キングインターナショナル


仕様

輸入盤

パッケージ情報

解説歌詞対訳付

追加情報

アーティスト名:
フランソワ=グザヴィエ・ロト
メーカー:
(株)キングインターナショナル
レーベル:
harmonia mundi
code:
4909346017764
発売日:
2019/04/03
メディア:
CD12cm