ショーヴァン ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ / モーツァルト:レクイエム(一八〇四年パリ版) パイジェッロ:ナポレオン戴冠式のためのミサ曲

ジュリアン・ショーヴァン, CD(輸入盤国内仕様)

商品説明/ITEM DETAIL

詳細

1-9. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791): レクイエム ニ短調 K. 626 (未完/1804年パリ初演版) (ニコロ・ヨンメッリ[1714-1774]: レクイエムより入祭唱 を冒頭に挿入)
10-24. ジョヴァンニ・パイジェッロ(1740-1816): ナポレオン1世戴冠式のためのミサ曲 (ニコラ・シャルル・ボクサ[1789-1856]: ハープのための前奏曲 を途中に挿入)

録音: 2022年2月 アルスナル、メス(フランス東部ロレーヌ地方)

※ 国内仕様盤、解説・歌詞日本語訳…白沢達生

サンドリーヌ・ピオー、シャンタル・サントン・ジェフェリ(ソプラノ)
エレオノール・パンクラツィ(メゾソプラノ)
マティアス・ヴィダル(テノール)
トマ・ドリエ(バリトン)
ナミュール室内合唱団
ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ(古楽器使用) コンサートマスター: 古川沙織(ヴァイオリン)
フレデリク・リヴォアル(オルガン) サンドリーヌ・シャトロン(ハープ)
ジュリアン・ショーヴァン(指揮)

ソリストとしても活躍してきたヴァイオリン奏者ジュリアン・ショーヴァンと共に、フランスの古楽器演奏シーンの最前線をゆくル・コンセール・ド・ラ・ロージュ。ALPHAで好評のうちにスタートしたモーツァルト後期作品シリーズ第3弾は『レクイエム』が演目の中心ですが、革命期前後のフランスにおける演奏習慣を常に意識している団体だけに、一般的なジュスマイヤー補筆版に手を加えた1804年パリ初演版という意外なヴァージョンで臨みます。

1800年前後は歿後間もないモーツァルトの作品復権が進み、フランスでも『フィガロの結婚』や『魔笛』が上演され話題を呼んでいた頃で、その成功を受け1804年12月21日にケルビーニ指揮によるこのヴァージョンで披露された『レクイエム』も熱狂をもって迎えられました。パリでも人気のあった18世紀ナポリ楽派の巨匠ヨンメッリの同題作冒頭が最初に盛り込まれているほか、ジュスマイヤーの手による後半を中心に大胆なカットも加えられて演奏時間は30分あまり。しかしながら、バセットホルンの代わりにコーラングレ(イングリッシュホルン)が使われ、「喇叭は不思議な響きをTuba mirum」のトロンボーン独奏が冒頭は堂々たる金管のユニゾン、その後はバスーンに置き換えられるなど随所に聴きどころが秘められており、その魅力をショーヴァンの元に集まった古楽器の名手たちがコントラスト豊かに伝えます。

カップリングは人気オペラ作曲家として欧州を席巻した後、ナポレオンに忠誠を誓い、充実したイタリア歌劇様式でこのフランス皇帝を魅了した大御所パイジェッロが、同年12月2日のナポレオン皇位着任を祝う式典のために書いたミサ曲。こちらも当時流の管楽器が聴かせる豊かな響きと相俟って聴き応え充分。「クレド」に挿入されたハープ独奏も美しさに満ちています。

ピオー、サントン=ジェフェリ、ヴィダル……とフランス最前線の実力派が揃った申し分ない独唱陣の立ちまわりも聴き逃せません。

収録内容

収録時間 : 00:57:22

  1. レクイエム ニ短調 KV 626 (未完/1804年パリ版)~入祭唱 〔イントロイトゥス/『レクイエム』より〕 - 00:02:37
  2. レクイエム ニ短調 KV 626 (未完/1804年パリ版) Requiem - 00:04:32
  3. レクイエム ニ短調 KV 626 (未完/1804年パリ版) Dies irae - 00:01:50
  4. レクイエム ニ短調 KV 626 (未完/1804年パリ版) Tuba mirum - 00:03:01
  5. レクイエム ニ短調 KV 626 (未完/1804年パリ版) Rex tremendae - 00:01:38
  6. レクイエム ニ短調 KV 626 (未完/1804年パリ版) Recordare - 00:04:18
  7. レクイエム ニ短調 KV 626 (未完/1804年パリ版) Confutatis - 00:02:29
  8. レクイエム ニ短調 KV 626 (未完/1804年パリ版) Lacrimosa - 00:03:05
  9. レクイエム ニ短調 KV 626 (未完/1804年パリ版) Agnus Dei - 00:02:17
  10. ナポレオン戴冠式のためのミサ曲 Kyrie - 00:01:53
  11. ナポレオン戴冠式のためのミサ曲 Gloria - 00:01:29
  12. ナポレオン戴冠式のためのミサ曲 Laudamus te - 00:01:27
  13. ナポレオン戴冠式のためのミサ曲 Gratias agimus tibi - 00:01:21
  14. ナポレオン戴冠式のためのミサ曲 Domine Deus - 00:04:50
  15. ナポレオン戴冠式のためのミサ曲 Qui sedes ad dexteram Patris - 00:01:51
  16. ナポレオン戴冠式のためのミサ曲 Quoniam - 00:02:53
  17. ナポレオン戴冠式のためのミサ曲 Cum sanctus spiritu - 00:03:02
  18. ナポレオン戴冠式のためのミサ曲 Credo - 00:01:48
  19. ナポレオン戴冠式のためのミサ曲~ハープのための前奏曲 - 00:00:50
  20. ナポレオン戴冠式のためのミサ曲 Et incarnatus est - 00:03:10
  21. ナポレオン戴冠式のためのミサ曲 Et in spiritum sanctum - 00:02:16
  22. ナポレオン戴冠式のためのミサ曲 Sanctus - 00:00:40
  23. ナポレオン戴冠式のためのミサ曲 Agnus Dei - 00:01:42
  24. ナポレオン戴冠式のためのミサ曲 Domine salvum fac imperatorem - 00:02:11
演奏者など

サンドリーヌ・ピオー、シャンタル・サントン・ジェフリ、エレアノール・パンクラツィ、マティアス・ヴィダル、トマ・ドリエ、ナミュール室内合唱団、ジュリアン・ショーヴァン、ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ、古川沙織、フレデリク・リヴォアル、ニコロ・ヨンメッリ、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、ジョヴァンニ・パイジェッロ、サンドリーヌ・シャトロン、ニコラ・シャルル・ボクサ

メーカーコメント

ナポレオン治世下で絶賛された傑作の異版を、最前線の古楽器演奏で。ソリストとしても活躍してきたヴァイオリン奏者ジュリアン・ショーヴァンと共に、フランスの古楽器演奏シーンの最前線をゆくル・コンセール・ド・ラ・ロージュ。ALPHAで好評のうちにスタートしたモーツァルト後期作品シリーズ第3弾は『レクイエム』が演目の中心ですが、革命期前後のフランスにおける演奏習慣を常に意識している団体だけに、一般的なジュスマイヤー補筆版に手を加えた1804年パリ初演版という意外なヴァージョンで臨みます。 (C)RS

録音情報

録音年:2022年2月/収録場所:アルスナル、メス(フランス東部ロレーヌ地方)

パッケージ情報

紙ジャケット/解説歌詞対訳付

追加情報

アーティスト名:
ジュリアン・ショーヴァン
メーカー:
ナクソス・ジャパン(株)
レーベル:
ALPHA
code:
4589538788049
発売日:
2023/03/24
メディア:
CD(輸入盤国内仕様)